彼女はフンと鼻をならすと、腰に手を当てて自己紹介を始めた。 「私の名前はリュカ。この国では……そうね、妖精って言われてるわ」 「……」 信じられるかー!! こんな現実味の無い話……ホントにあり得ない。 「ちょっと?聞いてる?」 「……」 リュカとやらが話し掛けてくる。 やるべき事はただ一つ。 「……学校行こう」 「ちょっと!?」 オレはシカトする事を決め込んだ。