呪いの兆しは妖精と


黙り込むリュカ。
そして、彼女は何も言わずにオレの鼻を蹴り上げた。

「いってぇ!!」

「うるさいわね!アンタが変なこと言うからいけないんでしょ!!」

「だって……」

「だってじゃない!!」

憤然とする彼女。
どうやらオレは、彼女の逆鱗に触れたらしい。

リュカは呆れたようにため息をつき、頬を掻いた。

何かさっきから呆れられてるような気がする。