呪いの兆しは妖精と


少し思い当たる節がある。

隣の市の新しいコンビニ。
行こうとしたら心臓が苦しくなった。

思えば、あそこは隣の市との境目だったのかもしれない。

「……」

黙り込むオレ。
リュカがやっぱり、と言うようにため息をついた。

「私がココにいる理由、ちょっと聞きなさいよ」

「何で上から目線?」

「いいでしょ、別に」

そして彼女は大きく息を吸うと、おもむろに話し出した。