『……』 そんなあたしに気づいたのか 悠弥は包帯を外し始めた 「あ、ダメっ……」 あたしの抵抗も虚しく いとも簡単に包帯は解かれて しまった そして、あの指輪が姿を 現した 『……んだよ、コレ』 「これは、……」 カノンがあたしの指にはめた 物である事、 カノンもはめている同じ指輪を外さないとこの指輪も外せない事を 全部話した 「――嘘ついて、ごめんなさい」