「……うん」




いけないことだとは知りながら




翼くんへの気持ちを忘れようと東城くんと付き合う事に
したけど




あたしの心の中にはいつも
翼くんがいた




……やっぱり、
自分の気持ちに嘘をつくのは
嫌だよ


翼くんの気持ちがあたしに
向いていなくてもいい




大切なのはあたしが翼くんを
想う気持ちなんだ





そして、
あたし達は何もないまま
別れることにした










――あの後、

2人には会わなかったから


修学旅行先のホテルで
東城くんと再会して
すごく驚いた




同時に翼くんに会えるかも
しれないって思って


あたしは嬉しかった