『転校して来たのは両親の都合だけど、この学園に来たのは 乃愛に会うためなんだよ』 「なんで??」 『実は、』 カノンが話し始めようとした時 ――ガタンッ 「きゃっ……」 いきなり腕を後ろに引っ張られ 『おい、乃愛に手出してんじゃねぇよ』 あたしは悠弥の腕の中にいた 『君、乃愛の彼氏??』 『……だったら??』 『別に まあ、今のうちだけだと 想うけどね』 『はぁ!? てめえ、喧嘩売ってんのかよ』