他の店もあらゆる見た後、翔のお目当てのケース入りのビールとお酒を購入し、これからの食材も買った。
一緒に並んで歩くその光景が何だか嬉しく感じてしまった。
昔とはまったく違うその環境に何だか新鮮な気分になる。
時間が刻々と過ぎ夕方を過ぎた頃、私達は車に向かう。
「何買った?」
車に乗ってすぐ翔は私が手にしている袋を見る。
「絵本」
「絵本?」
エンジンを掛けた翔は不思議そうに首を傾げた。
「そう絵本。香恋ちゃんに」
「あー…。なんかいいのあった?」
「これボタン押したら色んな動物の鳴き声がするんだって」
袋から取り出した私は、その絵本を翔に見せた。
「へぇー…すげぇな」
丁度、翔がタバコを吸いに行ってる間、本屋さんに出向かった。
そしてそこでキッズコーナーで見掛けた可愛い絵本につい惹かれてしまった。
「明日、行こうかな。葵んちまだ知らないし」
「え?明日、仕事は?」
「行った帰りに行こうかなって」
「あー…んじゃあ俺の仕事終わったら迎えに行こうか?どうせ夜までいんだろ?」
「うん、多分」
「じゃ、電話する」
「うん」
取り出していた絵本を袋に入れながら私はコクンと頷いた。



