永遠の愛

「…お母さん、きっと喜んでるよ」


暫く経って、私は口を開く。

そんな私に、


「だといいけど…」


そう言って翔は悲しそうに笑みを見せた。

隣で手を合わせて目を瞑る翔。

何を問い掛けてるのかは分からないけど、その姿に心を打たれた。

一人ぼっちになった翔。

今までずっと頑張ってきた翔。

誰も頼る事なく生きてきた翔に、心が痛くなった。


どうしてそんな早くにこの世を去ってしまったのですか?

どうしてもっと翔の傍に居てあげられなかったのですか?


願っても無理な事なのに、

願ってもどうしようもない事なのに…


私は頬から伝っていく涙とともに声を押し殺してた。


暫くして合わせた手を離す翔の姿に、伝っていた涙をそっと拭き取る。


「もし、今も生きてたら俺の人生…違ってたのかも知んねぇな」


低くそう言った翔にゆっくりと視線を向けた。


「…違ってた?」

「そう。生きてたら俺はホストの道には歩んでなかった」

「……」

「でも、ホストになったから美咲と出会えた。…なんか変な話だな」


そう言った翔は空を仰ぎフ―っと息を吐き捨て微かに笑った。