「さぁ…って?」
「それは自分の感じ方次第なんじゃねぇの?」
「感じ方?」
「そう。例えば、些細な事で思えばそれはそれで幸せだと感じる事もあるし、こうやって一緒に居る事で思う事もある。でも、それを思わない事だってある。だから感じ方次第」
「……」
「俺は今、美咲と居れるだけで幸せだけど。じゃなきゃ、お前が居なかったら俺、それこそ確実に死ぬよ?」
「…そんな事、言わないでよ。殺したなんて言われたくない」
「だったら一緒に居ろよ。美咲が幸せだって、そう思うまで傍に居る事は出来るから」
「…うん」
密着してた身体がスッと離れるのかと思いきや、翔の顔がもう一度近づく。
その翔の行動に咄嗟に出てしまった私の手に一瞬だけ翔は顔を顰めた。
「何?」
そう呟かれるのは籠った小さな声。
何でそんな小さな声なのかは、私が翔の口を手で塞いでるから。
少し眉間に皺が寄ってるその表情からは“ダメなのかよ”とでも言いたそう。
未だに翔の口を手で、塞いでると、
「おい、」
その一言で私の手は翔の手によって、離れた。



