「翔がずっと私のモノだって言う何かが欲しい」
誰にも遮られないように、ずっと傍に居てほしい。
邪魔ものなんて誰も居らない。
勝手過ぎるけど、そうじゃなきゃまた離れそうで怖い。
「…例えば?」
「分んない。でも、誰にも邪魔されたくない」
翔の胸に顔を埋める。
ドキドキと聞こえてくる翔の心臓と、自分のバクバクと慌ただしく打つ心臓の音が重なり合って、やけに大きく耳に張りつく。
抱きしめられるそれだけの行為で、離れたくないって言う感情を生み出してた。
「…分った。他は?」
「分んないよ、そんなの」
そう言った私に、翔からクスクス笑う笑みが漏れる。
気になって顔を上げると、
「分んねぇばっかだな」
そう言って、翔は口角を上げた。
「だって、分んないんだもん。…ねぇ、幸せって何?」
幸せにするって、そう言ったけど、それって何?
なのに。
「さぁ、…な」
翔は適当に呟いた。



