「…美咲?」
口を開かない私に翔の声が落ちる。
そして翔が態勢を整えたのか分んないけど軽く揺れるベッド。
目を閉じてゆっくりと息を吐き捨てる私は、
「さぁ…」
と訳が分からない言葉を吐き捨てた。
「つか、さぁ…って何?」
案の定、翔から返って来る言葉は当たり前で、閉じていた目を開け、目の前の白い壁をジッと見つめ口を開いた。
「…間違ってたのかな」
「何が?」
「分んないけど、自分の選択が。…なんかよく分んないの、自分でも」
「……」
どこからどう間違ったのかなんて分んない。
もしくは、間違ってないかもだし、自分の事がイマイチ分ってない。
「だから…間違ってたのかな――…」
深く被ってた布団を剥ぎとり、身体をゆっくりと動かす。
その先に見えたのは、私を方を向いていた翔で、左手で頬杖を付き頭を支えてた。
そして。
「それは美咲が決める事だろ」
言葉と同時にスッと空いている翔の右手が私の頭に触れる。
「人間って、曖昧な生き物だからな」
続けてそう言った翔は触れてた私の頭をグッと自分の身体に引きよせ、必然的に私の身体が翔へと近づいた。



