「あー…ダメって言うか控えろって感じ」
「控えてんの?」
「程々に。つか、風呂入るわ」
スッと立ち上がった翔は私の横を通り過ぎ、風呂場に向かう。
バタンとドアが閉まった音を聞いた私は、無意識に足が勝手にキッチンへと向かっていた。
そして手が動くのは冷蔵庫。
開けて広がる光景は昔と変わんない中身。
得にこれといった食材もなく、あるのはウインターゼリーとビール。
控えろと言われているものの結構あるその本数。
それを目にしてパタンと冷蔵庫を閉めると、キッチンのカウンターにある、それを私は手に取った。
「…4月3日」
袋の中を覗けばまだ何個もある錠剤。
飲んでんだろうか。どうなってんだろうか。
ただ、思うのは薬の袋を見て思うだけ。
それに何でこんなにも気にしている自分が居るのかと…
それは相変わらず昔と全然変わってない。
ここに来ると、必然的にその行動に出ている自分がいる。
手に持っていた袋を元の位置の位置に戻した私は、そのまま寝室に入ってベッドの隅のほうで身を寄せた。



