永遠の愛

「やっぱ良くないの?」


不安で仕方がなかった。

沈んだ表情をして聞く私とは違って翔は笑みを漏らす。


「大丈夫っつっただろ。薬の量はほぼ減ったし、もうあんま飲んでねぇから数カ月後には薬なくなるってさ」

「…ホント?」

「ホント。嘘は言わねぇよ」

「…そう。ならいいけど」

「美咲、気にしすぎー」


平然と笑う翔がやっぱ、不安だった。

でも、大丈夫って言った翔を信じなきゃいけないと、…そう思った。



だからそう言う事は考えない様にと、ここ数日何も見てないかのように何も言わなかった。

そんな何もない日々がずっと続き、まだ始まってない学校に何度も足踏み入れて、学校の事をここ数日で何度も頭に叩き込んだ。

何もかも分からない学校の事。

とりあえず、必要な事は夜遅くまで必死で覚え込んだ。



そして気づけば8月も終わり、最後の日曜日が来た――…