「今日は遅いの?」
飲んでいる翔に問いかけると、考えながら口から離し首を傾げた。
「うーん…分かんね。何で?」
「いや、得に何もないけど…」
「19時か20時か、そんくらい。…あ、そうだ」
思い出す様にそう言って翔は一旦、寝室に向かった。
そして暫くしてから出て来た翔は私の前で手を差し出す。
「うん?」
「鍵。美咲の」
差し出された翔の手には銀色に光る鍵。
「ありがと」
受け取った私は小さく呟き笑みを漏らした。
「あ、駅だけどここを出て左。大道りをずっと歩いたら右にあっから。そんな遠くねぇよ」
「うん。分かった」
翔が仕事に向かった後、とりあえず私はソファーに腰を下ろした。
何もかもがまた一からのやり直しみたいで、少しだけ新鮮さを味わった。
暫くソファーに寄り掛ってた私は身体を起し、顔を洗って身支度をした後、翔のマンションを出た。
夜に帰った時はあんまり周りを見ていなかったが、目の前に大通りが広がる。
翔に言われた通り歩くと、暫く経って駅が目に入った。
向かう先は自分の家。
飲んでいる翔に問いかけると、考えながら口から離し首を傾げた。
「うーん…分かんね。何で?」
「いや、得に何もないけど…」
「19時か20時か、そんくらい。…あ、そうだ」
思い出す様にそう言って翔は一旦、寝室に向かった。
そして暫くしてから出て来た翔は私の前で手を差し出す。
「うん?」
「鍵。美咲の」
差し出された翔の手には銀色に光る鍵。
「ありがと」
受け取った私は小さく呟き笑みを漏らした。
「あ、駅だけどここを出て左。大道りをずっと歩いたら右にあっから。そんな遠くねぇよ」
「うん。分かった」
翔が仕事に向かった後、とりあえず私はソファーに腰を下ろした。
何もかもがまた一からのやり直しみたいで、少しだけ新鮮さを味わった。
暫くソファーに寄り掛ってた私は身体を起し、顔を洗って身支度をした後、翔のマンションを出た。
夜に帰った時はあんまり周りを見ていなかったが、目の前に大通りが広がる。
翔に言われた通り歩くと、暫く経って駅が目に入った。
向かう先は自分の家。



