「…美咲」
あれから一週間後だった。
後少しで家って言う手前。
見慣れた車から降りて、そう私の名前を呼んだのは翔だった。
だから思わずその翔の姿に目を開くと同時に言葉を失う。
予想すらしてなかった出来事に、ただただ目の前にいる翔をジッと見てた。
「話がある」
そう言った翔はバタンと車のドアを締め、一息吐く。
そんな真剣な翔を何故か避けられなかった私は何も言わずに翔を通り過ぎ玄関を開ける。
そして、そのまま後ろを振り返った。
振り返る先には、私を身構える翔がいて少しずつ足を進めて来る。
側まで来た翔を中に入れ、リビングに入った私は鞄を椅子に置いた。
「…退院した…の?」
一番気になった事を告げた私は、ゆっくりと翔に視線を向ける。
「いや、外出許可ってやつ」
「…外出許可?」
「じゃねぇと、お前来ねぇだろ」
ごもっとも。と言った言葉を吐き出した翔は、ポケットに突っ込んでいた手を出すと同時に白い封筒も取り出した。
そして、その封筒を真横にあるテーブルに軽く投げて置く。
「これ、何だよ」
そう言った翔は、深く息を吐き出し封筒から私にへと視線を向けた。



