永遠の愛


「うん、知ってる」

「行ったの?」

「行った。けど、もういいや」

「もういいって?」

「そのまんまの意味。で、何?葵は諒ちゃんから?」


葵から繋がってんのは諒ちゃんか、葵のパパの会社か、どっちか。

情報が情報だけにいろんな所からくる。


「うん。昨日の夜、諒也が言ってきたの。芹沢さんが入院してるって」

「……」

「わ、私さ、もちろん知らないからビックリした。で、美咲は知ってんのか?って、そう言ってたよ」

「葵…」

「あっ、言ってないよ。もちろん美咲と芹沢さんが別れてる事なんて言ってない。でも、バレるのも時間の問題だよ」

「……」

「そ、それに美咲が言ってた日本語講師の事だって…」

「……」

「美咲、本気なの?」


少し焦った葵の声。

私が別れたのも私が日本語講師になろうとしてる事も葵はまだ信じられない様子。


そりゃそうに決まってる。


何もかもトントン拍子で進んでいってる私の現状を驚くにはいられない。


「その、つもり…」

「美咲が決めたんなら何も言わないけど、…でも芹沢さんはどう思う?」

「だから葵――…」

「分ってるってば!」


勢いよく私の声を遮った葵の声がやけに耳に張り付く。

翔の事はもういい。と言おうとした私の言葉をまるで分っているかのように葵は遮った。