新学期が始まって数日、学校と言う名に何故か苦痛を感じてしまっていた。
寒い所為でもあり、家に閉じこもっておきたい。なんて思ってしまった。
学校に着いて直ぐ職員室に入る手前で私の足が、ふと止まる。
今から階段を上ろうとする天野さんに私は駆け足で向かった。
「天野さんっ、」
そう呼んだ私の声に天野さんはゆっくりと振り返って、私に視線を送る。
新学期が始まってまともに天野さんと話す機会ってもんがなかったから、こうやって面と向かって声を掛けるのは久々だった。
あの日、あれ以来、天野さんとは何も話してなかったから、凄く気になってた。
「おはようございます」
「おはよ。なかなか話す機会がなかったけど、天野さん大丈夫?色々と…」
何をどう言っていいのか分らない私は曖昧な言葉を吐き出していた。
そんな天野さんは少しだけ頬を緩める。
「大丈夫ですよ?奏斗と一緒にね、お父さん探したんです」
「お、お父さん!?」
余りの衝撃的な言葉に、つい声を張り上げてしまった。



