「正直言うと、私は喜べない。でも、美咲がそう決めたなら仕方ないって思うけど、…でももっと考えたら?」
葵は眉を潜めて、ゆっくり私に視線を合わせる。
その瞳が“何でなの?”って、そう言ってる様で、私は少しずつ視線を逸らした。
「一応考えた結果がこれなんだけどね。今はこれ以上何も考えたくないの」
「……」
「諒ちゃんにはまだ言わないで。ね、葵?」
「…うん」
返事までの少しの間の沈黙が物凄く長く感じてしまった。
未だに納得してない葵は途惑ってる所為か、途中まで食べたケーキを口にする事はなかった。
漂った時間は刻々と過ぎ、夕方時、葵は冴えない表情のまま私の家を出た。
まさかこんな話しを聞かされるとは思ってない葵にとれば衝撃過ぎだったのに違いない。
…葵の表情で諒ちゃんに知られなきゃいいけど。



