「別に隠してたとかじゃねぇよ」
「はぁ！？言わないって事は隠してたって事でしょ？」
「前からの肝臓の症状で命には問題ねぇって言われてたし、少し入院すっと回復するって言われてたから」
「何言ってんの？全然少しじゃないじゃん!!半年だよ、半年!!それが少しって言える？なのに帰って来ても何も言ってくれなかったじゃん！！」
「……」
「どうして皆隠すの？ママの時だってそーだったじゃん!!ママが手術した時だって何も言ってくれなかったじゃん!!」
「……」
「一番関係があんのって私でしょ!?なのにどーして隠すんだよ！！」
何で隠すんだよ。
何で、私が知らない間に全部片付けてくんだよ。
一番関係があんのって、私じゃん。
なのに、なんでよ。
「悪い。美咲に言ったら心配すんだろうなって思って」
「そんなの当たり前じゃん」
「…翔さんには言ったのか？」
「言う訳ないじゃん」
「翔さんを攻めんなよ。美咲のお母さんの手術をした時も今回も、俺が全部悪いから」
「全部、勝手に決めないでよ…」
「悪い。誰に聞いたのか知らねぇけど、悪いのは翔さんじゃねぇから」
そう言った諒ちゃんにこれ以上返す言葉もなかった。
