永遠の愛


暫くして診察から出た私は待合室のソファーに腰を下ろす。

頭が重くボーっとした感じ。


“とりあえず安静に。そしてまた出血があったらすぐに来て下さい”


そう告げられた言葉に深くため息を出してしまった。

安静にって言われても出来ない状況に心が痛む。


妊娠したからって先の事は何も考えてない。だけど、私は“先生”であって、 教える立場。

今は、休めない。

行かないといけない。

別に激しい運動をするわけでもないから、私はとりあえずその日は学校へ向かった。


乗る気じゃないなんて行く前から分かってた。

だけど、仕方がない事で、なんとかその日は乗り切った。

それからも病院には訪れたし、休みの日なんてひたすら寝てた。


でもそれから数日経った週末の土曜日。

嫌な予感が的中するかのように出血がふたたびあった。

今までよりかはカナリの量。

その出血をみるだけで気分が悪い。


変な胸騒ぎがして嫌な予感が込み上げてきた私は慌ててスマホを手に取って病院に電話をした。


「出血がカナリひどいんです」


病院に着いた私は即効、目の前に居る女医さんにそう言った。


「診察しますね」


いつもの言葉に私は不安な気持ちを抱えながら、未だに慣れない台の上に寝転がった。

変な冷や汗が浮き滲む。