学校に着いていつも通りいろんなクラスで授業を教える。
何もなく…
何もなく一日が去って行こうとする帰り時間。
「…美咲ちゃん!」
声だけで分かった一条くんの声に足を止めた。
もう時刻は23時。
ちょっと色々してたら遅くなってしまった時間。
昇降口の階段を降りようとしたその段に一条くんはタバコを咥えてた。
「あれ?どうしたの?」
「美咲ちゃん待ってたの」
「へぇー…。で、何?」
そう言って私は長いゆるく巻いてる髪を耳に掛け、鞄をしっかりと肩に掛ける。
「美咲ちゃんさ、里桜香となんかあった?」
「何かって?」
「雰囲気。見てたら分かるよ」
「あー…」
あの日から天野さんとはまともに話してない。
いつも明るく振舞ってた天野さんだけに、私との口数が減っているのも変だと思う証拠。
一条くんは天野さんと仲いいからな…直感ってやつか。
「もしかしてさ、里桜香の事知った?」
「えっ?」
そう驚く私に一条くんは敏感に反応し、
「やっぱそーなんじゃん」
って少しだけ頬を緩めた。
何もなく…
何もなく一日が去って行こうとする帰り時間。
「…美咲ちゃん!」
声だけで分かった一条くんの声に足を止めた。
もう時刻は23時。
ちょっと色々してたら遅くなってしまった時間。
昇降口の階段を降りようとしたその段に一条くんはタバコを咥えてた。
「あれ?どうしたの?」
「美咲ちゃん待ってたの」
「へぇー…。で、何?」
そう言って私は長いゆるく巻いてる髪を耳に掛け、鞄をしっかりと肩に掛ける。
「美咲ちゃんさ、里桜香となんかあった?」
「何かって?」
「雰囲気。見てたら分かるよ」
「あー…」
あの日から天野さんとはまともに話してない。
いつも明るく振舞ってた天野さんだけに、私との口数が減っているのも変だと思う証拠。
一条くんは天野さんと仲いいからな…直感ってやつか。
「もしかしてさ、里桜香の事知った?」
「えっ?」
そう驚く私に一条くんは敏感に反応し、
「やっぱそーなんじゃん」
って少しだけ頬を緩めた。



