永遠の愛

でもだからって何でか数日経っても言えなかった。

刻々と時間も日も過ぎてってんのに口に出す事が出来なかった。


だけど次第に嬉しいと言う気持ちが込み上げてくる。

病院に行かないと行けない。


だけどその前にやっぱり…


「…あのさ、」


そう口にしたのは、わかった日から5日目。

ソファーに深く背をつけてタバコを咥えたままニュース番組に視線を送ってる翔に、私は小さく声を出した。


「うん?」

「あー…うん」

「え?どした?」


視線をゆっくり私に向ける翔は不思議そうに見つめた。


「あの…私さ、」

「うん、何?」

「私…妊娠してるみたいなんだけど」

「…えっ、マジで?」


一旦落とそうとしてた視線が翔の弾けた声で視線が上へと上がる。


「どうしよっか…」


思わずそう呟いてしまった。


「どうしようって、何で悩んでんの?」

「……」

「もしかして、ずっと悩んでた?」

「……」

「選択技は一つじゃん。産めば?俺は嬉しいよ」


そう言った翔は口角を上げて微笑んだ。