永遠の愛


「うん、買い物」

「買い物だったら起こせばよかったのに」

「だって気持ちよさそうに寝てんだもん。起こせないよ」

「うわー…俺、寝過ぎだろ。身体いてぇー…」


顔を顰めた翔は背伸びをし冷蔵庫からビールを取り出した。

その横で翔に手伝ってもらいながら私は買って来たものを次々と冷蔵庫に入れる。


翔がビールを持ってベランダに向かい、タバコに火を点けた瞬間、私は寝室に向かって、置いている鞄の中から手帳を取り出した。


パッと開いたのは10月。

その一枚前に戻すと9月のカレンダー。

でも、その9月を見て私の手が止まった。


「…9月きてない」


そのもう一枚前に戻すと8月。

そして思い出した記憶は9月に入ろうと言うギリギリのところで終わったって事。


だから9月の終わりにきていいものが1週間くらい遅れてるって事。


でも、別に気になんてしなかった。

遅れる事もあるし別に何とも思ってなかった。