永遠の愛


帰宅したらやっぱり浮かぶのはママの顔だった。

お風呂に入ってベッドに寝転んで刻々と時間が過ぎるのに一向に眠さなんて訪れなかった。

そのままあまり寝つけないまま次の日を迎え、私は朝早くから病院へと向かう。


昨日の今日だからだろうか、ママはまだ酸素マスクをしてた。


でも顔をだしてすぐ、「美咲…」と呟いてくれた言葉に目が潤んだ。

着いて即効、ママの症状を聞きに出向かった先に言われた言葉。


“2カ月もつかどうか…”


そう言われた言葉に胸が凄く凄く張り裂けそうだった。

手術して敵失したけど、転移の場所が幅広く、これ以上どうする事も出来ないらしい。


なんで…

なんでなの?


今の医学ってそんなちっぱけなの?

どうする事も出来ない自分と、気づかなかった自分を凄く悔んでしまった。


喋る体力すらまだ回復してないママを私は椅子に座ってひたすら見てた。

昼を過ぎた頃、私は一旦席を外し休憩所へと向かう。


そこで椅子に腰を下ろして、私は顔を伏せた。