放課後


あいつに言われた通り、生徒会室へ。
なんで俺が実行委員長なんてやらなくちゃいけないだよ。
絶対文句言ってやる!!

Σガチャ
「梨沙!」

「なっなんだ、大声出して」

びっくりしたようだった。
でもそんなの関係ない。

「梨沙!なんで俺が実行委員長なんかやらなきゃいけないだよ!」

「なんでって…」

少し考えて、

「そりゃあ、貴様にやってもらいたいからだ。ただそれだけだ」

納得しながらそう言った。

「なんだそれ…動機が不純すぎるだろ」

思わず笑ってしまう俺。
もっとそれらしい理由なのかと思っていたのに。
実際はそんな難しい感じじゃなくて、もっと簡単に、単純にできていた。

「でも、俺はやらねぇよ。面倒だし、大体そういうのはガラじゃない」

「そうか?私はぴったりだと思ったけどな、貴様に」

少し残念そうな顔をして言う。

「そんな顔したってダメだ」

「そうか…貴様なら二つ返事でOKしてくれると思っていたんだがな…そうか…」

梨沙は俺に背を向けるように座り込んだ。

ずーーーん

そんな音がしてきそうなくらいいじけている。
だけど、そんなんで俺がやるわけではない。

「そんなことしてもやんねぇよ?つーか、お前がやればいいじゃん」

こういう行事、梨沙好きそうだし。
なんでやんないだろ?

「…だって、反対されたんだもん」

「…はぁ?」