放課後


コーヒーを飲みに生徒会室へ行った。
中に入ると、梨沙がいた。

「いたんだ」

「いちゃ悪いのか?」

「別に」

そのまま給湯室に行った。

「コーヒー作るなら私の分も頼む!」

「はいはーい」

言うと思った。
二人分のコーヒーを作った。

「ありがとう。ゆーじろー最近楽しそうだな」

「…どこが」

「『どこが』って…見たまんまだ」

「楽しそうに見えるのか?」

毎日のように女に囲まれかけてるのがか?

「ん~…うん」

「なんだよ、その曖昧な返事は」

「楽しそう…というよりは、忙しそうに見える」

「そうか?別に忙しくはないけど」

「そっそうか。それならいいんだ、うん」

「なんだそれ(笑)…そういえば、最近梨沙教室に来なくなったよな。なんかあったのか?」

「えっ!?…別に何もないが」

驚き顔で答えた梨沙。
なんで驚いたんだ?

「そうか。ならいいけど」