…この気持ち、伝えたい。
伝えないと後悔する気がする。
それくらい高まっていた。

「あ…あの、さ」

「ん?なんだ?やっぱ熱中症か?」

「熱中症じゃない。そうじゃなくて…聞いてほしいことがあるんだ」

「聞いてほしいこと?いいぞ」

梨沙はソファーに座った。

「あっあのさ…Σキーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン

「時間か!次の授業はちゃんと出なきゃな!!ゆーじろー!話はあとだ!授業行くぞ!!」

梨沙はそういうと勢いよく飛び出していった。

「タイミング悪すぎる…」

この気持ち、伝えたかったのに。
今ならできるって思ったのに。

…授業行くか。
園田にも言われてたし。

この気持ちは、絶対に…絶対に、今日伝えるんだ!!