意地悪な彼氏





あーあ、いつから香澄はこんなになっちゃったんだろう。



“おいしいー”って笑みを浮かべ、私が作った料理をほおばっていた小学校低学年までの香澄はどこへやら。



あの頃は本当に可愛くて、みんなから香澄ちゃんって言われていた。



今となっては、そんな面影はどこにもなく香澄ちゃんと呼ぶのはその頃を知っている私のお母さんと結衣だけ。結衣に至ってはからかうときだけなのだけど。



「胡桃ちゃん、可愛いし頭良いし運動できるのに料理まで上手とか完璧じゃん。僕狙っちゃおっかな〜。」



なぜか、香澄をチラチラ見ながら白鳥君が言った。



「狙う?白鳥君、私に恨みでもあるの…?」



狙うって殺すってことだよね…。



「そういう意味じゃ…。もういいや、こっちの話だから気にしないで。」


満面の笑みで言われ、私は何も言えなくなってしまった。



香澄と結衣まで呆れたような苦笑いをしている。



「つかお代わり。」



香澄が言った。



「あーはいはい。ちょっと待ってー。」