お試し恋愛


「ごふぃほうはまっ!」

急いで朝食を口に詰め込んだせいで、謎の暗号みたくなっちゃったけど

口をモグモグさせながら急いで2階の部屋へと上がる。

╼╼╼バタバタバタ

「あ、こら莉歩静かに上がりなさい!」

なんて言うお母さんの声はもうあたしには聞こえてなくて

ガチャッ

部屋に入ってハンガーに掛けられている制服に手を伸ばす。

慌ててブラウスのボタンを閉め、リボンをつける。

スカートを2、3回折ってブレザーを羽織り、ボタンを留める。

最後に紺のソックスを履き、鏡の前でチェックする。

「よしっOK!」

またバタバタと音をたてながら階段を下り、洗面所にダッシュする。

「うっわ~、寝癖ヒドッ!」

なんて鏡を見て叫んでる暇なんてないんだ。

早くセットしなくちゃ時間が~

急いでヘアアイロンでこの頑固な寝癖を少しずつ伸ばしていく。

いつもなら5分もあれば真っ直ぐに伸びるのに…

「全っ然伸びないんだけど」

昨日髪乾かして寝なかったからだなー。

なんで乾かさなかったんだろう!…なんて今更思ってもどうにもならないんだけど。

結局10分かけて髪の毛のセットを終えて、

最後に睫毛をビューラーでカールさせる。

あたしは普段、学校には化粧はして行かない。

面倒なのでビューラーだけで十分だ。