放課後の教室。

2人きりの、教室。

「…ねぇ、付き合ってみない?」

「え?」

「だから、付き合ってみない?俺と。」

「…うん。」

教室に入る夕日のせいで、

オレンジ色に染まる彼の髪。

私の腰に回る、彼の手。

お互いの吐息を感じるほど近づく2人の体。

あと1センチほどで唇が触れそうな距離。

さらに近づこうとした、そのとき





╼╼╼ジリリリリリ





その時を待っていたかのように、

まさかのタイミングで鳴り始めた目覚まし時計


ガバッ

「も~、なんなのよっ」