驚いた
二人は立派な少年になっていた
身長は私たちと同じぐらい
顔は…
まぁかっこいいかな
「本当に願いがかなったんだ!」
「やったー!」
喜ぶ二人にアリスも涙をなじませながら喜んでいた
「ありがとう、赤ずきんちゃん」
「え?」
「あそこで赤ずきんちゃんがリンゴを出してくれてなかったら、二人は願い事を聞いてもらえなかったもの
ありがとう」
「いや、私は別に大したことは…」
「そうだよな、赤ずきんのおかげなんだよな
ありがとな」
「ありがとう、赤ずきん」
「え、えっと…」
三人に深々と頭を下げられ、恥ずかしくなってどうしたらいいのか困った
でも
「さて、じゃぁ人間になれたわけだし、旅の続きでもすっかっ!」
「うん、そうだね!」
「だな!」
案外三人はあっさりしてた…
「じゃぁ赤ずきんちゃん、そろそろお別れだね…」
「アリスちゃん…」
なんだかんだと、いろいろ苦労をしたものの、いざ別れとなると結構さびしい
「ホントにありがとね
お礼と言ってはなんなんだけど、この魔法のランプ赤ずきんちゃんにあげるね!」
「まだあと1回叶えられるから」
「好きに使っていいからな」
「…あ、ありがとう…」
そうして私はお騒がせなアリスたちと別れ、欲のないアリスから魔法のランプをもらった
残りはあと1回
大切に使おう…



