赤ずきんちゃんと不思議な物語



「白うさぎ、チェシャ猫、何か変わったことある?」


二匹の聞くアリス



けど



「いや、別に何も…」



特に変わった変化はなかった




「もしかして、俺ら騙された?」



「うそ〜」



「それが本当だったらこのランプ壊すか…」



チェシャ猫がいいかけた時、二匹の足元からモクモクと白いケムリが出てきた



「何だこれ!?」



「うわぁぁぁ!」



叫ぶ二匹にアリスが手を伸ばそうとした時、ボンッ!とケムリの中で音がした



「白うさぎ、チェシャ猫!?
大丈夫!?」



外から呼ぶアリスに、ケムリの中からムクッと起き上がる人影が見えた



「ん…アリス…?」



「俺らどうなったの…?」


ケムリが風に吹かれ、中から出てきたのは少年二人だった



「え…誰…?」



今までそこにいたはずの白うさぎとチェシャ猫はいなく、代わりに二人がいる



アリスは険しい顔をして後退りをした



「アリス、俺たちだよ!
…分かんない…?」



「もしかして…白うさぎとチェシャ猫…?」