シュンとする男の子を見て私はクスクスと笑った



「あ、あの…みなさん、迷惑をおかけしてすいませんでした!」



笑っているところに、白雪姫が小人たちと一緒に頭を下げて謝ってきた



「わしらもすまんかった…あんたらを襲ったりして…」



「あ、いえ、わかってもらえたんならもお…」



「赤ずきんは甘いな」



「え?」



「そんなんだから騙されやすいんだろ?」



「うっ…」



知らない人なのに何か私の名前知ってるし、どことなく合ってるし…



「ホントごめんなさい!
これはほんのお詫びです
いいわよね?」



「はい、白雪姫の好きに使ってください」



「わしらは言うことなしじゃ…」



「これ、受け取ってくださいな…」



そう言って渡されたのは両手サイズの大きな宝石だった



男の人たちにもあげてる…


「あ、あの、これ…」



「小人たちが掘ってきたものです
お詫びの印に持っていってください」



申し訳ないような顔をして笑う白雪姫



「でも…」




私にはこんな高価なもの貰えなかった



それこそ私は欲がないと思われるだろう



でも…



宝石を返そうとした時、男の人が



「いいじゃねぇかよ
貰っとけ
せっかく白雪姫様がくれるって言ってんだ
貰わず返すって方が失礼だろ?」



「う…」



確かに、この人の言う通りだ…


せっかくの行為を返すなんて失礼なことしちゃいけない…



「じゃぁ、ありがたくもらいますね…」



「はい!」



白雪姫は満足そうだった