「おーい、セドリックー」


あちこちを歩き回りながら名前を呼んぶ



けど全部返事は返ってこなかった




たく、どこまで探しに行ったんだか…



「つーか…この家広すぎだろ!」



外からじゃわからないが、中はすげぇ広い



百人ぐらいは入れそうなぐらいだ



確かに…これじゃぁ迷子になるわな…




探すのがちょっとダルくなってトボトボと2階に繋がる階段を歩いていると、上からスンスンと鼻をする音が聞こえた



もしかしてセドリックか?


この家はばあさんとセドリックしか住んでないはずだから、他のやつがいるはずがない



「…おーい、セドリック?
そこにいるのかー?」



上に向いて声をかけると、息を殺したように音が止み、シーンとなった




隠れてるつもりか?



とも思ったが、セドリックが隠れる必要性がわからない



てことは…別の奴…?



ゴクッとツバを飲み込んで恐る恐る階段を上がっていった



上がると、そこにはたくさんのドアがある




一個一個調べて行くのは大変そうだった




「まぁ一番奥から調べて行くか…」



一番奥の、真ん中にあるドアに手をかけ、ゆっくりとドアノブを回した