赤ずきんちゃんと不思議な物語



『えっさ、ほいさっ』



小人たちに隠れながら付いていくと、一件の小さな家に着いた



「ここが白雪姫と小人たちの家ってわけね…?」



『白雪姫〜、戻ったぞ〜』


「は〜い、お帰りなさい」


笑顔で小人たちを出迎えたのはそれはそれは、本当に美しい美女だった



「キレ〜…」



ついうっとりと見いってしまう



…って、リンゴを届けるために私はここまで来たのに、見いってる場合じゃない!



「あ、あのっ!」



ガサガサっとしげみから出る



「な、何者じゃ!?」



「白雪姫を奪いとりに来たのか!?」



「白雪姫は渡さんぞ!」



小人たちがそれぞれ言い合い、白雪姫の周りを囲んだ



「ちょ、ちょっと待ってよ!
私はただ、頼まれたリンゴを届けに来ただけだよ!」


慌てて言った



けど小人たちはまだ怪しそうに私を見ていた



どうしたら信じてくれるんだろ…



困って動けないでいると、白雪姫が私を見て微笑みながら



「みんな、この子は大丈夫よ
こんな小さくて可愛いい女の子がわざわざ私を連れ戻しに来たり、悪いことをしようなんてこと全く想像できないわ」



と言った



それを聞いた小人たちは渋々と納得し、私への警戒心をなくした



「白雪姫がそういうんなら、そうなんじゃろう」



「そうじゃ、そうじゃ」



白雪姫は、小人の信頼が高かった



白雪姫、ありがとう…





&ナイス…