こうして私はおばあさんと別れ、まずは白雪姫と呼ばれる美しい姫にリンゴを届けることにした



おばあちゃんにリンゴを届けるのはその後








って…



白雪姫って森のどこら辺に住んでるんだろ…?



聞いてくるべきだったかな…




どっちに行けばいいのか分からず、立ち止まってう〜ん、と唸っている時、遠くの方から



『えっさ、ほいさっ、えっさ、ほいさっ』



と言う大人数の掛け声が聞こえた




何の掛け声だろ?



と気になった私は声のする方に近づいて行った



茂みからちょこっと顔を出して覗いてみる



すると、小さい小人?みたいなおじいさんたちがクワやトンカチを背負って縦に並んでリズミカルに歩いていた



『えっさ、ほいさっ
早く〜我が家へ帰ろう〜♪
美しい〜白雪姫が〜待っている家へ帰ろう〜♪』



七人そろって歌いながら歩いていく




私は呆然とした




小人って本当にいるだっ!?



わくわくするような、ドキドキしたような気持ちで、キラキラと目を輝やせながら楽しそうに帰っていく小人たちを見ていた



すると、ふとあることに気づく



「さっきあの小人たち、『美しい白雪姫が待っている家へ帰ろう』って言ってた…」



てことは、あの小人たちについていけば白雪姫に会える!?




これはチャンスじゃない!



「小人たちの追跡始しよ!」




1人しかいないのに、妙に盛り上がった気分だった