赤ずきんちゃんと不思議な物語


【オオカミさん】



ちくしょ〜、赤ずきんどこ行ったんだよ〜




まるで迷子になったみたいに赤ずきんを探しながらフラフラと歩いて行く



すると近くで何とも言えない嫌な匂いがしてきた



「な、何だこの匂いは!?」



嫌な匂いすぎて、鼻をつまんでいないとぶっ倒れそうだった



あまり嗅ぐのはよくないと思うけど、一体何をしてこんな匂いを出しているのか気になった



匂いをたどって着いたところは、黒服を着たばあさんと少年が小さい鍋をの中をグツグツなにやら煮込んでいるところだった



「この匂いの原因はあの鍋だな…」



危険なことをしているのかと思い、しげみの中で様子をうかがうことにした




ばあさんも少年も、ガスマスクのような物をして本を見ながら鍋に何かを入れている



それが何度か続いた後、



「できた!
できましたよ、マジョリーヌさん!」



と言って少年が寝そべってリンゴをかじっているばあさんを呼んだ



「おぉ、やっとできたか!」



「はい!」



「よし、ではこの中にこのリンゴを2・3こ…」



そう言ってばあさんは手に持ったリンゴを鍋の中に入れていった