【赤ずきん】



う〜ん、この魔法のランプ何に使おうかな〜



特にそれといって私も願い事がないんだよね〜



……売っちゃおうかな……


いや、でも売るぐらいならランプの精にお金を出してもらえばいいんだし…



でもお金って使ったらすぐなくなるからな〜



う〜ん、どうしよう…




私はランプの使い道に悩んでいた




あ、そうだ!



おばあちゃんちゃんにも相談してみればいいんだ!



おばあちゃんならいい案を言ってくれるかもっ!



そういう訳で、私はおばあちゃん家に急ぐことにした







そういえば、おばあちゃん元気かな〜?



タンタンと歩いていると、隣の茂みからガサゴソと何かが動いている音がした



「誰かいるの?」



立ち止まり、首をかしげて茂みを見る



すると、バッと勢いよく黒い服を来た背の低いおばあさんが現れた



「キャッ!」



そのまま出てきたおばあさんとぶつかる



「いたたた…」



「あ、おばあさん大丈夫?」



おばあさんは腰を押さえながら痛みに悲鳴をあげていた



「わ、わたしとしたことが、なんて失態を…あいたた!」



急いでおばあさんにかけよって様子を見る



「動いちゃダメだよ!
腰にヒビが入ってるのかも…」



「ヒビじゃと!?」




「うん、とりあえず動かないで安静にしてて」



「じゃが、わたしにはしなければならないことが…」



「…しないければならないこと?」



首をかしげて聞くと、おばあさんは転がったリンゴを指さした




「あのリンゴを″白雪姫〟に届けなければならないのじゃ…」



「白雪姫…?」




「この森で一番美しいと言われる姫じゃ」




「そうなんだ…
分かった、私が届けるよ!」



「ホントか!?」



「うん、任して!」



私は2・3こ転がっているリンゴを自分のカゴに入れた



私のリンゴは転がらなかったみたいで、キレイに入っている



…あ、おばあちゃんに届けるリンゴと一緒に混ぜちゃったけど…



大丈夫だよね!



同じリンゴだし…










この時赤ずきんちゃんは知らなかった




ぶつかったおばあさんが魔女で、一緒に入れたリンゴが毒リンゴだったことを…