幼なじみじゃイヤなんだ。 Before

誰が聞いても告白のように思う言葉を桜に伝えて、顔が熱くなっていくのを感じる。





でもきっと桜には……







目の前のカーテンがそっと開く。



バツが悪そうに俯きながら桜が立っていた。






「…桜」






そう声を掛けると、俺の顔を見上げた桜の、小さくて桜色の唇が開く






「…良かったぁ」





少し震えているその唇を見て、身動きできなくなる。