幼なじみじゃイヤなんだ。 Before

「桜なら保健室よ。授業中に胃が痛くなったらしくて、先生に言って抜けさせてもらってたわ。結構辛そうだった」


「え?胃が痛い?」






もしかして…俺のせい?


そう、考え込んで黙り込む俺に北条が言った。






「桜は、大石が思ってるより、大石のこと大切に思ってるわよ。あんなこと言われて傷つかない訳ないでしょ」






気が付けば俺は、全速力で保健室目指して走っていた。