幼なじみじゃイヤなんだ。 Before

これ以上桜の前にいると、またイライラをぶつけてしまう…。






「“好き”じゃねぇんだから仕方ねぇよな!っていうか桜には関係ないだろ!」






この話を終わらせたくて、この場を立ち去ることにした。






「ちょっと待って…きつく言うのは“好き”じゃないから?反抗期だからじゃないの?」






桜はボソッとそう呟くと、歩き出そうとした俺を止めるためか、



俺の左腕を抱き締めるようにして、しがみついて来た。