幼なじみじゃイヤなんだ。 Before

ドカッ!!





「痛ってぇ!流瑠っ!暴力反対!!」


「マサが変なこと言うからだろ!びっくりさせんなよ!!」


「だって完全にそうだろ!ムラム……うぐッ!」






マサの口を塞ぐ。


クラスの奴らが大騒ぎしている俺らを見てる。




マサの口を塞いだまま耳元で低い声を出す。






「それ以上その『単語』を言うな!そんな訳ねぇんだよ?相手は桜だって言ってんだろ!」






口を塞がれたマサが俺の右腕を激しくタップする。






「…っぶっふぁあ!!!鼻まで塞ぐな!!し、死ぬわ!!!」


「……」


「まぁ、『ムラムラ』はさておき、俺は、最近のお前を見ていて、相澤を好きになったんだな。って思ってたのは確かなんだけど?」