幼なじみじゃイヤなんだ。 Before

* * *





放課後のチャイムが鳴る


教室から飛び出して、流瑠のクラスを覗く。





…いた!





「流瑠!」





そう、呼びかけると





「うん、桜。帰ろう!」





と言い、スクールバッグを肩に担いでこちらに歩いてくる。





「あれ?」





廊下に出て来た時に、その不自然さに気が付いた。






「流瑠なんで左手でバッグ持ってるの?いつも右手で持ってるよね?」


「そ、そんなことねぇよ。たまには左でも持つよ。気分だよ。今日は左の気分」






その不自然な口ぶりを聞きながら、昼休みのことを思い出した。