「あれ?桜どこいくの?」






トイレから帰って来た同じクラスの親友、早苗が声を掛けてきた。






「流瑠のクラスに行って来る。話しがある!」


「え?大石なら『次、体育だ』って言ってもう、グラウンドに行っちゃったよ…って、何怖い顔してるの?」


「グラウンドだね…いってくる!」


「なになに?そんなに急用なの?…って、桜!?」






早苗の言葉を最後まで聞かずに、教室を飛び出しグラウンドまで走った。





流瑠の嘘つき!

許さないんだからね!



ものすごいスピードで走った私は、あっという間にグラウンドに到着した。