[凛李愛side]


「おい、帰るぞ」

「あ、今日は琉生と買い物してから帰るわ」


あれから篠宮 莉央はほとんど毎日家まで送ってくれるようになった。

でも今日は一緒に帰れないの。

なぜなら…

そう、明日はバレンタインデーなのだから!!


「…わかった。気をつけて帰れよ」

「えぇ、そっちもね」


今日はこの後琉生と材料を買ってから家で作るの。

篠宮 莉央は甘党だからチョコ、食べられるわよね…



「ところで何を作るかは決めてあるの?」


スーパーに着き、材料を探していると琉生が尋ねる。


「トリュフよ!」

「トリュフか〜凛李愛トリュフ作るの上手いもんね」

「まぁバレンタインデーは毎年トリュフばっかり作ってたからね…あげる相手は琉生とパパだけだったけど。琉生はチョコ作らないの?」

「うーん…作るって柄でもないし作らないかな〜」

「そっか…今年も琉生にあげるね!」

「やった!!楽しみにしとく♪」


材料をカゴに入れ、レジに並んだ時、店内に隣のクラスの女子たちを見つけた。


「受け取ってくれるかわかんないけど一応作っておこ」

「本命なんだけど彼女いるし…義理って言ったら受け取ってくれるかな…」

「でも義理って言って渡すの正直つらいよね…」

「篠宮くん、受け取ってくれるといいけど…」


篠宮 莉央の話!?

みんな篠宮 莉央にチョコ、渡すってこと…?

そうよね…

あんなにモテるんだからチョコを渡すのがあたしだけのはずないわよね…

あたし以外の子からのチョコ、受け取るのかしら…



「じゃ、凛李愛!チョコ作り頑張ってね!!」

「うん!買い物付き合ってくれてありがと!」


琉生と別れて家に入ったあたし。

なんだか気分は晴れないけどチョコ作り、始めましょ。