「拓未くんかぁ……まぁ別に良いけど。琥珀チャン、17でしょ?俺、ハタチね。一応琥珀チャンより年上だから。ね、煙草、返して?」



そう言って、意味ありげな笑顔で

手を伸ばしてきた。


「・・・吸うなら外で吸ってくださいね」


あたしはそう言って、

煙草を返すと


「はいはい」


と面倒臭そうに答えた。


「琥珀チャン、良く見るとカワイイね~。もしかしたら、食べちゃうかもっ」


「なっ!?」


「冗談だって~本気にすんなよ。でもカワイイーのはカワイイ」




ギラギラした金髪に、

かなりの数のピアス。


どこからどう見てもヤンキーにしか見えない。


拓未くん、全然このカフェに合っていない。



・・・


かなり危険な香りがする。