昨日の道を思い出しながら
歩いていると、結構単純な道で
結構すぐに着いてしまった。
たぶん、昨日かかった時間の半分くらいで着いた。
何であたし、迷ったんだろうって
思うとかなり情けなかった。
早速入ろうとすると、
「ねぇ、タクミぃ……今日相手してくれないなら、代わりにキスしてよぉ」
……なっ!?
聞こえてきたのは女の甘い声。
たぶん店の裏だろう。
あたしは恐る恐る、
裏に行こうとした。
「って、何で見ようとしてんだ、あたし……」
そう思いながらも、向かう。
だって、こんなカフェの裏で何をしようと……
「りょーかいっ」
!!
「んっ……」
見てみると、やっぱり男と女が二人、
店の裏で抱き合ってキスをしていた。
それも激しいキス。