「本当は、今日から働いてもらいたかったんだけど……琥珀ちゃんに付いてもらう予定だった人がさっき突然来れなくなったとか言い出してね。だから、明日から働いてもらっても良いかな?」
「はい、大丈夫です!」
あたしは元気よく返事をし、
「よろしくお願いします」
と、頭を下げた。
なんとなく、少しの間キャバクラで
働いてたおかげか、
人と関わる事に慣れてきた気がする。
「今日はもう帰って良いよ。あ、これ渡しとくね。一応この店のメニュー。まだ大丈夫だけど、覚えられるようになってね」
渡されたメニューが書かれた紙を見ると、
結構な種類があった。
複雑な名前のメニューもあり、
凝っているんだなぁ、と思った。