素直じゃないあたしを温めて


「琥珀ちゃんはもっと安いアパート見つけたら良いわ。おばさんも協力する。頻繁に様子見に行くようにするから」


「有難うございます……」



あたしは良い、どうだって良い。

あたしが1人で住むという事はそれで良いと思う。



だけど……

美砂達は?



美砂はもう出来上がったある1つの家庭に放り込まれ、孤独感を感じると思う。

おばさんはきっと美砂に良くしてくれるだろうけど、

それでも不安や寂しさは心の中に宿ると思う。



千奈と晴季。

あの子達は本当にあたしが思っている以上に成長したのだろうか。


「どうして?」そんな感情を毎日持って過ごしていくんじゃないかな……




でも……
きっと、そうする事が一番良い方法なんだろう。


今のあたし1人で3人を養える訳が無いから。


それでも、気が引けるのは……



あたしが3人と離れたく無いから?ただのエゴ?



何だかもう……

分かんないよ。