────ドキッ



「……」



不覚にも、ドキッとしてしまった。


素直にかっこいいなぁって、思った。



何かもう、教師に見えない。
何かもう、あたしの彼氏に見えない。

……



周りの女子達が柳瀬を見て、

きゃあきゃあ言って、ベタベタ触っていた。



あたしはそれに、イラッとしていると、



「何柳瀬、めっちゃ楽しんでんじゃん」


と、天王寺さんが少し呆れたように笑っていた。


「確かに格好良いけどさぁ……ね?琥珀ちゃん」


「へっ!?」



急に話を振られて、あたしは吃驚しているとクスクス笑っていた。